海外ナスと黒い日本のナス

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海外ナスと黒い日本のナス


海外ナスと黒い日本のナス

日本のナスは基本的に黒いものが多い


日本の伝統品種のナスでも緑色のものもありますし、白いものもありますが、基本的な黒いもの、特に全体的に均一により黒くヘタまで真っ黒なものほど価値あるものとされているようです。昔から漆器のようなものでも、黒いダークなものが多かったりして、そういう辺りからも黒いほうが好まれるようです。

さらにツヤがあり、光沢があると、さらに高級感があっていいようです。このようなことから日本の黒いナスは非常にたくさん存在しています。

海外のナスを見てみると黒いナスというのはあまりみられず、まっ黒いナスをほとんどみることがありません。

あるとしても、紫色に染まっているか、少し紫色が入っている程度のものがほとんどです。どちらかと言うと、ナスというのはもともとは紫色だったのかなと思います。インド原産ですが、インドのナスもほとんど紫色という感じで、日本ほど黒くないようです。

ナスの花が紫色だからそう思ったのですが、黒いナスでもやはり日光によく分からない場合は色が薄くなって、紫から白色になったりします。

また、日本の品種でも少し紫色っぽいナスがあったりします。



海外ナス


ヨーロッパの茄子などは本当に紫よりも、白に紫が乗ってる感じのなすが多いです。これはとても皮かたくて煮込み料理などに使われるような用途が多いのですが、こういった特徴というのが関係しているのでしょう。

また、アジアでは緑色のナスというのが結構多いようです。これは色は緑色でなすという感じではないのですが、やわらかくてとても美味しいという特徴があります。

火を通すと、とにかく柔らかくなって、とろけるような感じなるようです。

黒いナスと言うとやはり日本だと思います。黒いナスだけで数十種類、いや流通していない品種含めれば数え切れないほどあるのだと思います。

これはある意味日本の誇る財産なのだと思います。世界に向けて黒いナスを様々なバリエーションでアピールするということはとても魅力的なことだと思います。

よく日本から外国の綺麗な色とりどり野菜などを見て感動するように、外国から見てこれだけ黒いナスが沢山あるというのもなかなか見ごたえなるものなのかもしれません。ただ色に関しては、派手さはないので少し派手好きの海外からはあまり魅力を感じられないのかもしれません。



海外ナスと黒い日本のナス
光沢があり、黒一色で、とても綺麗です。

海外ナスと黒い日本のナス
米ナスと千両二号



アメリカで作出された米ナス(Black Beauty)は、ヘタ以外は黒いです。
大型のナスで、日本のナスとはだいぶ離れた種類です。同じくらいの大きさで収穫してみました。ヘタの大きさを見比べてください。米ナスは、千両二号の何倍も太い茎を持っています。大きさも3倍くらいになります。

肉質も違いますし、皮の厚さも違います。一見似たようでも日本の黒いナスとは全くの別物です。火を通す料理には威力を発揮します。



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