ナスのトゲ(棘)
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ナスのトゲ(棘)

なぜか、ナスのヘタにはトゲがある。
ほんとうに不思議なのですが、ナスのヘタにはトゲがあります。これは、昔の原種時代のなごりで最近のナスにはないのかと思うと、実は、もっとも流通しているナスでもトゲがあります。
そこで、新たにトゲなしナスというのが開発されています。有名なナスのトゲなし版として販売されているものもあります。それくらい、生産する側にも重要なことのようです。ナスは普段、買ってもトゲなんてあったっけ?というくらいに気にすることはありません。
ほとんど、なんとなく、痛いかな?刺さったかな?という感じです。料理の時にはすぐにヘタを取ってしまいます。
これが、家庭菜園でも生産でも、収穫したりしていると、元気なのか、新鮮なナスのトゲは本当に結構鋭く、素手でヘタを触ると刺さります。これが痛いです。こすったりしたら、怪我です。
でも、売られているものは何日かたっているのか、ヘタと同じようにトゲもしおれて柔らかくなってくるのだと思います。それで気にならないのでしょう。このナスのトゲが問題となっているのは、生産する時のようで、出荷する時に箱詰めしたり、収穫したナスを箱にしまっている間に、ナスの柔らかい皮の表面に傷が付いてしまうとのことです。
ナスの皮はとても柔らかく、枝やネットとこすれただけで茶色くなって傷が残ってしまい、とても売れないような状態になってしまいます。これが収穫時に、傷がついたらせっかく苦労して育てたのが水の泡となってしまうため、重大なことのようです。
また、国産のナスよりも、海外のナスのほうが原種なのか、トゲが長く鋭く、強いです。特に大型のナスのトゲは半端ないです。米ナスもかなり危険です。欧米の紫色のカラフルな大型のナスもかなりトゲがひどいです。
ヘタが緑だとトゲがきついのかと思ったりもします。なにか、不思議なナスの特徴です。ところで、なんでトゲがあるのでしょうか?動物から食べられないためにトゲがあるというのが普通の植物の特徴です。サボテンのように。

ところどころにトゲらしきものが見えます。

拡大すると、かなり頑丈でカーブもついた強力なトゲがあります。
葉の裏にもトゲがあります。
実のヘタだけでなく、葉の裏側にもトゲが密集はしていないのですが、まばらにあります。これも育ててない限りは、目にすることも触れることもありません。育てるまではわかりませんでした。
うっかり、元気なナスの葉を素手でもって裏返そうなどとすると、痛い思いをします。
こちらのトゲは長いのですが、柔らかく大事にはいたりません。おそらく、完熟するまでは、動物に食べられないようにという植物の性質なのだと思います。トマトも完熟するまでは実にも毒があります。(原種には多くありますが、現在食べられているようなものには、ほとんど気にならない位だと思います。)